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写真とか音楽とか、自転車をはじめモノの話をしてみたり。
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最近寝付けない。。。


こんな時は何をしようか悩む。



鍵盤は一度やりだすと止まらなそうなので止めとく。
パソコンを開いてCDでも取り込ませる。
結構取り込んでないのがあるので。。。



うーん、やることないな。

正確にはあるけどやりたくない。


今日の午後に買ってきた松本清張の「ゼロの焦点」は6時ごろに読み終えてしまった。
「砂の器」ほどじゃなかったな、と。

このぐらいだと3時間ぐらいで読み切ってしまうので如何にも張合いがない。



話に出た安吾でも久しぶりに読むか。


それにしてもなぜあの図書館には小説の類がない。




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余りにも寝付けないので、寒い寒いといいながらコップに氷を五六入れ、そうしてからそこに炭酸水を並々と注ぎ入れた。

然しそれでは余りにも味気が無いので、グレナデンシルップを注いでやるのだが、これが実に鮮やかで濃い赤色をしている。

ドロドロとした粘りといい、それが注がれていく様はまるで鮮血が氷水に溶けていく様である。

水に溶けるとより明度を増して、如何にも洗面器に張った水に血を流して彩を付けたという色合いをしているためか、微かに鉄のような風味が感じられた。

ピザの広告が目についたが、勿論こんな時間までピザ屋がやっている筈も無く、冷蔵庫を開けても特段食欲をそそる様な物は何も無かった。

外は雨が降っていたし、風もどうやら強そうな様子であった。

窓に当たる雨粒と、時折思い出したように大きくヒュウとなる風の音が、それをカーテンを開けずして教えてくれた。

炭酸水を飲み干すと、底の方はシルップが良く溶けていなかったと見えて、口の中に彩が飛び込んできた。

それを飲み込んだ後に口の中を舌で嘗めると、強く鉄の味がした。

 

外は寒く、暖房の効いている部屋からは一歩も出たくはないのだが、氷の入れたコップをピアノの上に放置した結果、翌朝目が覚めて、天板の上に水溜りを作っているのを見るで在ろう事は火を見るより明らかであったので、台所へとコップを置きに行き、そのついでに台所の棚へ放ってあった余っていた落花生の蜜糖掛けを寝床に持って来た。

そとの文言は英語で書かれており、ざっと見た限りではどうやらアメリカの品物らしいが、食品に於いてアメリカの品物は信用できない、と誰かが言っていたのをふと思い出した。

私は特段アメリカの食品に対して疑念を抱いている訳ではないが、矢張りどうも日本で作られたものよりも嫌疑の目を自然とかけてしまうのは、これは歪曲した一種の愛国心かとも思われたが、それ以上考えるとより眠れなくなりそうであったので、そこで私は思考を断ち切って、落花生を摘み喰うことを辞めた。

次に持ち出したのは、今朝食べて机の上に置いた侭であったシリアルであった。

私は常々、朝食を拵えるのが面倒になるとよくこういう風な物に頼っていたので、簡易に空腹を満たせるような物は家に幾つかあったのであるが、それを夜中の二時にもなろうという時間に積極的に食べる気には到底なれず、三四口啄んで最早食べる気を失ってしまった。

そしてそれを棚へ追いやるため、また台所へと赴くのだが、私にはこの作業の反復が相当な人生の浪費に感じられた。

口の中の不快感を拭うため、少しばかり残っていた牛乳を飲んだものの、口の不快感は消えず、それどころかいきなり冷たいものを入れてくれるな、と言わんばかりに私の胃はキリキリと痛み出した。

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